開店までの労力
7月末に物件の引渡しを受けてから一ヶ月、やっと開店が見えるところまできました。思い返せば絶望的な大掃除に始まり天井ペンキ塗り、水道管工事、厨房レイアウトの変更、各種看板の作成、カウンター・机の配置換え、間仕切り作成、照明作成、外壁看板取り付け、役所対応、カレー試作、仕入先検討といろんな作業をしてきました。昨日はペンキ屋、今日は水道屋、明日は電気屋という感じでなかなかカレー屋になれませんでしたが、やっと昇格できそうです。いろんな作業の様子は落ち着いたときにここにアップします。お楽しみに。
しかしほんと大変な作業量でした。当初の工程では3週間くらいかなあなんて思ってましたが結局開店間際になったいまでさえまだ作業が残ってます。開店後にやろうと思ってる細かい作業も山積み。。。
こんな狭い店なのにお金をかけずに自分でやろうとするといろいろ大変です。
まあここまで工事が遅れた原因として、当初の予想より大分早くガスコンロが動き出してカレーが作れるようになったことと、いろんな人が「手伝いに来た」と言いつつ実態は飲みに来てくれたのが大きいかな。毎晩カレー作って、来た人にいろんなスパイス使いのカレーを出してテストしつつ、バカ話して時間を消費してました。少なくない時間をそんな感じで来客対応に割いて、工程はどんどん後ろへずれ込んでいきました。
しかし、やはりそんな来客も大事だなあとよく思います。ひとりで作業すると精神的に絶対煮詰まります。お店を作る者としてやはり周りを見渡せるバランス感覚が重要だと思いますが、そこがやられる気がします。いろんな人と話して一息つくことの大切さを再認識しました。
あと「手伝いに来た」と言ってほんとに手伝いにきてくれた人達がいたのもごっつぁんでした。若干ゆがんだりしてますがランプシェード、袖看板なんかはその人達の作品です。このヘルプがなければ間違いなく開店日は延びていたと思います。
昔学生の頃トルコであったおじちゃんが言ってました。「その人の人生の価値はどれだけいい友人を作れるかで決まる」と。有島武郎が作った北大の校歌の一節には「友たれ永く友たれ」とあります。
いい言葉だと思います。ここにきてやはり人間関係はありがたいなあとひしひしと思ってます。