途上国援助の話
時間があるから、というわけではなく確定申告用の書類作らなきゃなのだけどやる気ゼロなので独り言でも。
旅行人の編集長蔵前さんがこんなこと書いてました。
まったくそのとおりだと思う。物をあげるということはなにかしらその地域の経済をゆがめてしまうのです。
4年ほど前僕が旅行中にモザンビークという国に行ったときの話です。そこはいろんな意味で貧しい国でした。バスはおんぼろ。国一番の幹線道路は穴だらけ・泥だらけでガタガタ。街なかの建物もぼろぼろで銃弾の跡も直せていない。食べ物も貧弱。物売りやバス停にいる人みんながたまに来る外人に何か売りつけよう、巻き上げてやろうという気満々。ガイドブックにのってる「さんご礁と熱帯魚できれいな海」も船の碇でやられてぼろぼろ。でも物価だけなぜか高い。隣の豊かな南アフリカとほぼ同じ水準。
なぜか。国を出る2日前に泊まった宿の女主人(イギリス人のパッカー上がり)が理由を説明してくれました。
「この国のGDPのうち一番大きなものがなんだかわかる?」
「農業?」
「ちがう。Aid moneyよ」
Aid money = 援助です。その当時のGDPの ”6割” が援助がらみ、だそうです。この数字だけでここの経済の異常さがわかると思います。自分の国で物が作れないために他からもらってくる、もしくは買ってくる、だから物価が物の豊かな隣の国南アフリカと同様の水準にあがってしまうとのこと。また国全体が意欲を失っているそうで5年前まで隣のジンバブエに行く鉄道も荷物満載で一日10本以上あったのにいまでは一日一本、町には仕事がない人が溢れているとのこと。萎える話ばかりでした。
援助の方法に効果的なやり方がないのはわかります。物を与えても根本的な解決にならない。じゃあ産業を作って雇用創出を狙おう、としてもいろんなしがらみがあったり働く人の教育水準が低い。じゃあ人を育てよう、として育てても国を捨てて西側に行ってしまう。政府がよい政策を、と求めても一部の人が政府を私物化しているためどうにもならない。でも現地には困ってる人が大勢いる。どうすればいいのか。
僕にはよくわかりませんが、古着や古毛布を送ってもあんまりよいことはないです。地場産業が疲弊して結局そこに住む人達が困りますから。あー、でも第二次産業があったとしても結局あほみたいに安い中国製品に駆逐されてしまうんだろうしなー。
まとまりのない文章ですいません。