9月の旅行その一 レー・ラダック
9月にお店を休んでインドまで旅行に行ってたのですが、気がつけば帰ってきてもう二週間。早いものです。もうあっちの空気の感じとか忘れ始めていますが、残ってるうちになにか書いておきます。
5年前の店を開く前に行ったダージリンやネパールの印象がよかったので今度はチベット本土にバター茶飲みに行きたいなあなんて考えてたのですが、今年はどっかの国がチベット占領して60周年、外人はラサにも入りにくいとの情報で断念。
でも本土がダメなら周辺、ということで今回はラダックというインドの山奥に行ってました。ここはインドの北端、地理的にチベットの西のはずれでがっつりチベット文化圏。またインド領だったおかげで文化大革命のような寺院破壊がなく古いお寺がよく残っているし、周辺の山や景色もすばらしかったです。でも山奥すぎて標高が高く、空港のあるレーの街でも3500m。ちょっと丘に登ると富士山超えるので酸素濃度も平地の3-4割減。観光客はほぼ全員高山病になります。高山病のせいか僕もご飯があんまりおいしく感じれなかったのが残念でしたが、そういう平地との違いも含めて楽しんできました。
今回ラダックに行くにあたって、メシやお寺巡りの他にやりたかったことがマウンテンバイク。下調べしているうちに「世界一標高の高い峠道カルドン・ラ(Kardong La、5300m)までジープで連れていってもらって、そこからマウンテンバイクに乗って自分でレーの街まで降りてくる」という日帰りツアーがあることを発見。実際やってみたけど5000m超えたとこまで行けるし周りの景色すごいしで超良かったです。多分世界でもここでしかできない遊びです。
日本語でも英語でもネットで詳しい情報が見つからなかったのでちょっと書いておきます。
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・カルドン・ラ(5300m)からレー(3500m)まで30キロ強。ほぼ3~5%の下り勾配の舗装道路でほとんど自転車をこがずに帰ってこれる。途中の景色は最高。
・レーの街なかに2軒あるレンタル自転車屋で受付。人が集まったらツアーやるようで毎日出てるとは限らない。ILPというパーミットが必要だがそれも店がまとめてとってくれる。
・11時レー発、カルドンラ到着12時半。そこから自転車でレーまでいっぱい写真取りながらでも3時間程度で帰ってこれる。
・自転車レンタルとジープ代、パーミット代込で900ルピー。天候にもよるけど峠の気温は15~20℃くらいで長袖長ズボンがあれば十分。ヘルメットは貸してくれる。自分用のペットボトルの水と背負えるリュックサックが必要。
・さすがに標高が高いのでレーで高度順応してから行ったほうがいいかと。
・普通の大人の体力があれば問題なく参加可能。僕と同じツアーに67歳のおじいちゃんがいた。
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以下ラダック旅行に興味がある人のためのメモ ガイドブックに書いてないことを中心に。
・現在ラダックを扱ってる既刊のガイドブックは旅行人「ラダック」かロンリープラネットのインド版の中のラダックの部分。歩き方は情報が少なすぎて使えない。旅行人は10年前の情報なので交通なんかは使えないがお寺情報が超詳細でものすごく役に立つ。英語だがロンプラは最新版だけあってバスの時間等まで正確、本は分厚く重いが州ごとのpdfのばら売り(400円)を自分で印刷すると軽くて便利。
・レーへは飛行機、バスのルートがあるがバスは丸3日と時間がかかる上に5000m越えの峠ありで大変、値段もそんなに安くない。が、景色は最高らしい。僕はデリーから国内線で飛びました。インドは都会なので日本からでも格安航空券が手に入ります。大体往復4500~6000ルピー=8000円から一万円程度。ガイドブック記載の半値以下。インドの楽天トラベルみたいなmakemytripとかからカードで購入可能。→http://www.makemytrip.com/デリーからレー行きはほぼ全部デリー早朝発。デリーの空港の出発ロビーで夜明かし可能。
・9月上旬に各地でお祭りあり。レーではポログラウンドに輪投げやくじびきのテキヤさんとか高速回転の観覧車、移動遊園地がきてた。
・ヌブラやパンゴンツォのツアーも現地で組める。ツアー会社に募集の告知が出てる。
・外人用のレストランとか中級以上のホテルでたまにWIFI使わせてくれる所あり。iphoneでネットできる。
・朝と夕方にお寺でお坊さんが読経あげているところによく出会った。太鼓と鈴、シンバルを使った独特の節回しと雰囲気。問答無用でありがたい気持ちにさせられてしまう。日本人は仏教徒だと思われているのかお坊さん受けが良かった。お布施を忘れずに。
・高山病対策の薬ダイアモックスも普通に薬屋で買える。10錠で70ルピー=120円くらい。日本だと診察がいるので5000円~。
・携帯用プリペイドsimカードはラダックで使えない。テロ対策のためか。
・テロ対策で空港のチェックも超厳しい。荷物チェックを何回もする。またチェックインの時預けた荷物を、飛行機に積みこむ前にもう一度その荷物が誰のかセキュリティーエリアに入ってから確認させられる。←わかりずらいっ 日本語下手ですいません。
山奥の次にデリーに行ったのですが長くなったので又の機会に書きます。