玉ねぎの違いという言い訳
昨日おととい店に来られた方は気付いたかもしれませんが、カレーの苦味がいつもよりすこし強くなっていました。原因は・・・玉ねぎです。うちのカレーのベースは9割が玉ねぎで他にスパイス・トマト・油を足してるって感じなので、玉ねぎの質にすごく左右されるレシピになっているのです。で、その肝心の玉ねぎがおとといの入荷分からそれまでの品種とちょっと変わったのです。
大昔社会科で習ったのを覚えている方がいるかもしれませんが、野菜には「産地リレー」というものがあります。日本は南北に長い&標高差もあるので、おなじ玉ねぎでも収穫と出荷の時期が地方によって違います。春は佐賀や淡路島、夏は愛知や関東、秋からの半年は北海道産というように産地によって異なるため、年間を通して野菜が食べられるような関係になっています。
いつでも玉ねぎが手に入る、ということはいいことなのですが、時期の違いで品種や質が微妙に異なります。また同じ産地でも取れる時期や品種の違い、乾燥の具合でも味が変わります。
わかりやすいのは新玉ねぎですかね。品種的には普通の奴と一緒なのですが、あれは通常一ヶ月乾燥させるところをあんまし時間をかけずに水分が多いまま出荷したものだそうです。その乾燥の違いだけであの違いが出ます。実はうちの店的にはこれが一番の鬼門です。新玉は煮込んでもよいカレーのベースにはなりにくいのです。まあ何とかできないこともないのですが、春が怖い・・・
というわけで毎回品種が変わるたびにカレーの味を合わせるのに四苦八苦しています。今回もいつもの味を出せるまでちょっと試行錯誤するので、おおらかな目で季節の違いを楽しんでいただければ幸いです。という今日の言い訳です。まあ2・3日でアジャストできると思います。すいません。。。。