カシュガルに行ってきました
先週一週間店のバイトの皆様方のおかげで店を空けれたので急遽旅行することに決定、なんとなくカシュガルに行ってきました。
というのもスカイスキャナーで日程決め打ちで検索してたら「喀什」という読めない地名が雄大な山の写真と一緒にでてきまして。東京から四川航空?往復25000円という値段につられて調べてみたら喀什=カシュガルが判明。まじか、と。勢いで買ってしまいました。
店のみんなにカシュガルって言っても元パッカーさん以外だれもわかってもらえなかったので一応説明しますと、中央アジアのシルクロードの街で地理的には中国領で中国の西の一番はしっこ。タクラマカン砂漠の西の端の街です。西に山超えたらすぐキルギスタンやタジキスタンやアフガニスタンで、カラコルムハイウェイをパキスタン側に3日か4日走るとフンザです。経度的にはデリーとかと同じくらいです。
実際に行ってみて感じた面白ポイントとしては。。
・多彩な人種 僕はシルクロードの中央アジアには行ったことなかったのでいままで見たことない人種の人たちばっかりでした。ウイグル人、キルギス人、タジク人?等。モンゴル系やロシア系の白人っぽい人も。
・服装が面白い 皆様民族ごとにかなり特徴的な服装しててます。女の人の服が色鮮やかで楽しい。また帽子文化があるみたいでウイグル帽、キルギス帽、なんかよーわからん帽等いろんな種類をみんなかぶってます。
・木工文化 少しいいホテルや飲食店だと内装の木工が素晴らしい。眼福。ヘレニズムっぽいもの、チベットっぽいもの、日本の銭湯に多い格子天井もあった。旧市街に木工屋さんも多い。
ご飯もなかなかよかったです。基本辛いのばっかりですが、あちらの品種の唐辛子(種類豊富)や唐辛子の発酵調味料で旨さを載せてくイメージ。ラグ麺等非常に勉強になりました。辛いもの食べられるスパイスカレー好きさんにはおすすめできる旅先ですね。
あとストリートフードが超充実してます。屋台街は毎日大盛況。屋台のアイスやスイカ・メロンほんとに美味しい。
以下またこれから行く人向けに色々書いてみます。長いです。飛行機が安いうちに興味ある方はぜひ行ってみて下さい。
●ガイドブック、ネット
歩き方はページ少ない
ロンプラも少ないがまだまし。今回もPDFのバラ売りを買いました。ご飯紹介コラムよかった。
でもあらかじめネットで調べていくのが一番いいかと。詳しい旅行記書いてくださってる方が何人もいます。
ネットですが中国支配下なのでグーグルツイッターlineは禁止。いわゆる金盾です。香港ローミングSIMカードなら関係なく全部使えるのでそれで店の連絡してました。安いしいっぱい使えるしでおすすめ。
●ウイグル時間
中国はタイムゾーンが一つしかありません。北京時間のみです。
しかしカシュガルは北京からめちゃくちゃ西にあるので時間感覚が合ってないです。なので現地の人は「ウイグルタイム」を使ってます。北京時間から-2時間。バスやホテル等ではどっちの時間か確認しないとえらい目に会います。
ちなみに今回は6月の夏至近くだったせいか日の出は北京時間で朝7時、日の入りは夜10時半。めっちゃ日が長かったです。
●武装中国の支配下
カシュガルは中国領ですが民族的にはウイグル人やキルギス人等漢人以外が8割以上の異民族支配地域。何年か前からたまに暴動や虐殺も起きてるようで警官軍隊めちゃくちゃ多い。街をワンブロック歩くと確実に見回り監視の警官の隊列に会うし、街中に細かくたくさん派出所があったりごっつい装甲車も結構見かける。中国人とそれ以外で生活がほぼ完全に別れてて漢人以外は差別対象のよう。荷物ボディチェックが街中に溢れてる。商店の従業員等一般人にも赤い布まとわせて隊列組ませ町なかで棒術の稽古というか示威行動させてる。気分が悪くなる。
まあこの他にも色々やってるみたいです。少し検索するといっぱいでてきます。
漢や唐の時代からこの地域にちょっかいだしてるはずなのに今現在このレベルというのは政治的に残念。
わたくしかなり左寄りですがもしも日本が中国に支配されたらほんとに嫌だと思ってしまった。中国支配の現実という点で台湾や沖縄の人は一度見に行くといいかも。
泥棒や強盗等街の治安自体は問題なかったです。
●ラマダンがあまりない?
勢いで決めた旅行のため出発2日前に旅行期間がラマダン(イスラムの断食期間)に丸被りしてるのに気がつく。人口の八割強がほぼムスリムらしい。まーしゃーねーかとあきらめ。
しかしウイグルでは中国人が大っぴらにラマダンさせないらしく、商店は昼間も開いてた。その他にも男のヒゲに文句言うとか女の人の髪隠しもスカーフみたいな軽いもの限定にしたりしてるそう。共産党に入党するとモスクにも入らせないらしい。そういえばお祈りの呼びかけの声(アザーン)も聞こえなかった。クソですねー
まあ旅行者にとってはご飯食べやすいので助かります。
●バス、タクシー
タクシーは基本乗り合いのよう。行く方面が合わないと断られる。
市バスがいっぱい走ってる。一元。お釣りない。
空港→エイティガールモスクも2番のバスで直通40分。空港建物出て駐車場とゲートを抜けて大通りに出たら左側になんとなく黄色いバスがあるのでそこらへんにいるとなんとかなる。特にバス停等はない。まあタクシーでも30元(=500円)くらいみたいなのでどっちでもいいかと。
ホテルや旅行会社のチラシに市バスマップがあるが情報古い。大筋で合ってるが細かく走ってるルートが変わってるよう。ないよりマシかと思うので一応画像あげときます。
●湖
街から200キロ先に世界で2番目に標高が高い湖、カラクリ湖あり。
時間と体力がなかったので中国人混載ツアーで行ったのですが片道4時間走って湖20分滞在してすぐとんぼ返り。チャーターしていくかバスに乗って現地の遊牧民のテントで一泊させてもらうほうがいいかも。
湖自体はいいところでした。まあでも一泊しなくてもいいかなーという気もしました。人数がいれば旅行会社で車チャーターするのがベストかと。
道中のカラコルム・ハイウェイは絶景。山肌が一々かっこいい。軍隊のチェックポイント多数なのでパスポート持参で。
●モスク
街の中心のエイティガールモスクは変わった構造。石造りの立派な門をくぐるとポプラの森というか木立が広がり、その奥に礼拝の建屋がある。他の国ではあまり見ない構造。
●ご飯情報
基本現地の人で繁盛してる旧市街の店はどこでもおいしかった。なんとなく繁盛オーラが出てるお店を探そう。余談ですがこの繁盛オーラを店が出すのはほんとに難しい。うちも開店後2年位はこれが出なくてどうしようかと日々悩んでました。
屋台のアイスや果物屋さんも同様。繁盛してるとこはメロンやスイカが甘くて美味しかった。
あと高級レストランは木工の内装がどこも素晴らしい。ぜひ行くべき。高級レストランでも料理自体の値段はそれほど上がらないよう。どこも一人1000円~2000円あれば満腹になれる。
●四川航空
成都の乗り継ぎでかなり時間を取られるので大変。正規PEX運賃で2万5千円と安いだけはある。マイルつかない。もちろんトランジットホテルもついてない。
予約サイトで見ると成都→ウルムチ→カシュガルでウルムチにてわずか1時間乗り継ぎ、とあるが実際は同じ飛行機で乗り継ぎ。ウルムチで一回みんな飛行機を降りるがそのままカシュガルに行く人はボーディングブリッジで係の人にチケット見せてゲート付近で待機。30分後また同じ飛行機に搭乗。乗り継ぎはあまり心配しなくていい。
成都空港はタクシーの運ちゃん、タクシー整理係ともに英語全くだめ。yes no も通じない。空港から歩けるトランジットホテルが楽かなあ。