あまりに気持ちが良すぎて…(平田内温泉にて)


こうなる。("完全に自然に溶け込む"の図)

     僕が温泉を好きになったのは北海道に来てから。
いやー、露天はサイコーっすよねー。
ここでは、僕が実際に行ってみて特にお気に入りの
露天がある温泉を紹介します。
また最近は、町の保養施設みたいな感じの
きれいな温泉
がたくさんできているので
その情報も載せておきます。
もし、ここに載っていない温泉でオススメのところがあったら
ぜひぜひ教えてください。


表中のデータは全て日帰り入浴についてのものです。
地図番号温泉名データ感想
水無海浜温泉亀田郡椴法華村
浜町
無料露天
しょっぱなから、かなりワイルドな温泉です。ここの温泉はまず、コンクリートで作られた6個の浴槽があり、それが3段階の階段状になっています。それはなぜかというと、ここの温泉は湧いてくる湯と海水が混ざることによって温度が調節されるのですが、潮の満潮、干潮の時間帯によって適温になる浴槽が変化するからなのです。例えば満潮の時には、一番下の浴槽は海水の中に潜り、一番上の浴槽が適温になります。干潮のときはその逆に一番下の浴槽が適温になるというわけです。
だからここは、温泉といっても海水も入っているわけで、潮の香りがまたとても気持ちよいのです。当然目の前は大海原。そして潮の音…。最高です。僕が行った時は明け方、まだ暗いときだったのですが、イカ釣り漁船の漁火がぽつぽつと海に散らばっている光景は非常に印象的でした。
以下は余談になりますが、僕達は温泉に入った後、時間も時間だったので近くの港にいってみようということになりました。そして漁港に行ったら、ちょうどイカ釣り漁船がもどってきたところでした。黙ってその様子を見ていたら、その漁師さんたちはなにやら僕達に向って、なにやら投げつけてきたのです。それはまさに獲れたてのイカでした。漁師さんたちは次々と投げてきて僕達は結局イカをガッツリごっつぁんになってしまったのでした。本当サイコーでした。
湯の川
いさり火温泉
湯の川温泉街の
はずれ
14:00~
湯の川温泉というとかなり道内でもメジャーですが、このいさり火温泉は湯の川温泉街からは少し離れたところにあります。
ここは、函館にある北大の水産学部の先輩から聞いて行ってみたのですが、まずロケーションが最高です。温泉は男女別々に内湯と露天が一つずつあるのですが、その露天から道路一本はさんだその先にはもう海が広がっているのです。
特に夕方にこの温泉に入るのをオススメします。ここにその写真がないのが本当に残念なのですが、露天に入ると目の前には今にも海に沈もうかという真っ赤な夕日、その脇には函館山、灯し始めた街のネオン、そして薄暗い海にはこれまた漁火がぽつぽつと浮かび上がり…。時間が経つのを忘れてしまいます。
平田内温泉爾志郡熊石町平
無料露天
このページのトップに写真を載せました。かなりオススメの温泉です。ここは熊石町から少し山の方に行ったところにあります。
温泉は大きな岩をくりぬいた浴槽が一つのみ、その脇には渓流が流れています。普段は川からホースで水をひいて温度が調節されているのですが、僕が行った時にはなぜかそのホースが外に外れてて、服を脱いでからそのことに気づきとても熱くて入れず、全裸のままで約30分間ずーっと、ぬるくなるのを待っていたのでした。しかし、ひとたびはいって耳をすませばそこには川のせせらぎ…。特にオススメは秋の紅葉シーズン。湯につかっていると、ホントに自然の一部に溶け込んだような気になってしまいます。そりゃ、気持ちよすぎてそこら中かけずり回ってしまいます。
とにかくここはオススメなんで、一度は行ってみてください。
島牧漁火温泉島牧郡島牧村
江の島
400円
10:00~21:00
第2・4月休
結構こじんまりとした温泉で、男女別に内湯、露天が一つずつあるのですがここのオススメはやはり露天。湯の川いさり火温泉の方は、道路を一本はさんで海でしたが、こちらはなんと直接海。露天からそのまま砂浜、そして海に行けちゃいます。といって、海に行っちゃう人は普通はいないんでしょうけど、僕達はついつい露天からそのまま全裸で海に行っちゃいました。その時は夜だったのですが、海に行くと夜光虫が光っていてとてもきれいでした。傍から見ると男数人が全裸で海と戯れているという、かなりあやしい光景だけだったのですが。
話はそれますが、島牧村は僕の中でかなりオススメのスポットです。特に有名な観光地というものはないのですが、村そのものが山あり、海ありと自然があふれててアウトドア派にはうってつけの場所といえます。他に、宮内温泉千走温泉といった温泉もありますし、かなり良いです。
朝日温泉岩内郡岩内町
敷島内
500円
ここは雷電温泉の入り口からさらに4キロほど山を登ったところの一軒宿。しかし、そこに着くまでが大変。ダートがめちゃくちゃ激しくて、僕の車はかなりガリガリすってました。車の運転だけは注意しましょう。朝日温泉は、そんな人里からかけ離れたところに存在します。
温泉は混浴の露天と男女別(半混浴)の内風呂が一つずつ。やはり露天のそばには小川が流れています。露天はお湯は若干ぬるめなもののサイコーに気持ちよいです。軽く露天で温まったら、いったん服を羽織って内風呂へ。内風呂はドーム型の屋根の下にあります。内風呂のほうが温度が高く、また、「湯の華」と呼ばれる白い浮遊物がみられます。個人的にここの雰囲気が好きで岩内方面に行く時にはしょっちゅう、この朝日温泉によっていきます。

露天風呂にて
二股ラジウム温泉山越郡長万部町
字大峰
500円
7:00~21:00
ここは長万部付近の国道5号線から少し山奥に入ったところにある一軒宿。いかにも「湯治にぴったり」、といった雰囲気を醸しだしてます。
ここにはドームの屋根の下に岩風呂が4つ、そして混浴の露天が2つあります。露天につかりながら、きれいな星空をぼんやりと眺めるなんてのも、なかなかよいものであります。
実際いろんな効能があるようで湯治に来てる人は多いらしいです。僕にはよく分からないのですが、もし体調が良くないという人は行ってみたらよいのではないでしょうか。
雪秩父磯谷郡蘭越町
湯里
500円
9:30~20:00
まさにニセコのこの辺りは温泉が豊富。車で行っても硫黄臭が辺りを包みます。五色温泉に向う途中にこの雪秩父温泉があります。
町営の国民宿舎ですが、ここの売りはなんといっても露天風呂のバラエティの豊富さです。ついつい長湯してしまいます。これだけの温泉があってこの値段というのはかなりお得です。スキー帰りにもすぐよれる温泉の一つです。
五色温泉虻田郡ニセコ町
400円
8:00~21:00
ここの温泉には、もうかなり長いこと行ってます。去年から旅館が改築され、現在はかなりきれいな山小屋風な建物になりました。今は、男女別の内湯が一つずつ、そして男女別と混浴の露天が一つずつあります。僕がこの前に行った時は混浴の露天風呂が入れなくて男用の露天に入ったのですが、以前の露天に比べると景色はイマイチでした。
きれいになって一般の利用客には便利になったかもしれませんが、個人的には以前の古びれた感じの建物と温泉が好きでした。特に、露天風呂は夏は目の前にニセコの山が見えるし、冬は風呂の周りが雪の壁に覆われて好きでした。あと、今はどうなのか知りませんが、自炊棟があって、かなり安い値段で泊まれたというのもお気に入りでした。
とまあ、今の建物になって個人的にはちょっと残念なのですが、温泉そのものはとても気持ちよいのでオススメです。
フゴッペ川温泉余市郡余市町
栄町
600円
10:00~22:00
僕の第一印象はただ変な名前だな、という程度でした。温泉は小樽から余市に入ってすぐ、フゴッペ洞窟の手前にある道を少し入っていったところにあります。とても静かな周りには似つかわない、きらびやかな照明にかこまれた一軒宿です。
温泉はというと、「ラオス式薬草サウナ」という珍しいサウナがあったり,温泉の説明文の中に「宇宙と一体感が得られます」とか「この湯に入るとやがて瞑想状態になれます」などと書かれていてご機嫌です。
温泉に行きたいけど、あまり遠くまで行けないというような時にこの温泉によく行ってます。
石狩番屋の湯石狩市弁天町
600円
10:00~22:00
ここもまた近場の温泉としてよく利用しています。普段から利用客が多いですが週末ともなるとそれはもうものすごい人がいます。ここは、最近いろいろな町で増えてきてる保養施設的な温泉で、洗い場などもとてもきれいになっていて利用しやすいです。露天はすぐ近くに海があるのですが、柵があってあまり見晴らしが良いとはいえませんが、まあ気持ちよいです。札幌からちょろっと行きたいな、と思ったらこの番屋の湯辺りが手頃でしょう。
豊平峡温泉札幌市南区
定山渓
1000円
10:00~24:00
ここはもうかなり有名なところです。定山渓ホテル街を少し抜けた辺りに、「インド人もビックリ」といった顔とともに豊平峡温泉と描かれた大きい看板があるのでご存知の方も多いでしょう。きれいに庭園風に整備された露天風呂はメチャクチャ広いです。この前行った時は11月中旬ながらうっすら雪化粧されていて、小雪ちらつく中はいった露天は最高に気持ちよかったです。
また、ここの名物、インドカレーもオススメです。なんで温泉にカレーなの?という疑問は抜きにして、単純にうまいです。本場インド人シェフが焼き上げたナン付きのチキンカレーで700円。温泉と一緒にどーぞ。
伊藤温泉千歳市
700円
11:00~15:00
(事前予約すれば
いつでも可能)
11月中旬~
5月初旬休業
ここも札幌から比較的近い温泉の中ではかなりお気に入りの温泉です。札幌から車で約1時間ちょい。支笏湖畔にこの伊藤温泉はあります。
ここの露天がまたいいんです。露天の岩一枚はさんですぐ湖があるんです。もう、目の高さと湖面がいっしょです。特に夜なんか、星空が最高にきれいです。その星空と月に照らされた湖を眺めながら、「湖に星の散るなり」(北大の寮歌です。)なんか歌っちゃったら、もうばびっちゃいます。
吹上温泉空知郡
上富良野町吹上
無料露天
夜中12時過ぎ。寮での会話。
「なんか暇だなー。」「そーっすねー。」
「温泉なんかいいなー。」「……。」
「……吹上……いっちゃいますか?」「……。」
「いっとく?」「いくべいくべ!わっしゃうぉい!!」ってな感じで突然夜中に行っちゃたりするのがこの吹上温泉です。
タオル一枚のみ持って車で上富良野へ。軽く2時間半はかかっちゃうのですがノリ的に全然長く感じません。夜3時、吹上温泉到着。最初は暗くて全然道が分からないですが、ちょうど慣れてくる頃に温泉が見えます。
ここはあのドラマ「北の国から」で五郎(田中邦衛)とシュウ(宮沢りえ)が入ったという温泉です。以前はちょうどいい湯加減だったのですが、最近は川水が流れないのか、湯温が上がったのか知りませんがとにかくメチャクチャ熱いんです。ここまで来て入らないわけにはいかないので、気合いで入ります。そのうち慣れてくるんですが、すぐのぼせてしまいます。けど、湯舟は広いし、景色も最高です。ここは結構夜中でも人がいたりするのですが、かなりオススメです。
そしてうっすら明るくなる頃札幌への帰路につくわけですが、この前行った時はさらにノリ的に
「道東……いっとく?」ってな感じでオンネトーまでいってしまったのでした。(オンネトー温泉に続く)
ともかく、学生生活において「流れ重視」、これ大切です。
菅野温泉河東郡鹿追町
然別峡
500円
8:00~22:00
本当はその近くにあるという鹿の湯に行きたかったのですが、行き方が分からなくて結局、このかんの温泉に行きました。
ここも建物が古びた一軒宿で良い雰囲気です。露天が二つ、内風呂が二つ、全て混浴(女性タイムもあるらしい)なのですが、いろいろな種類の温泉があって、それがどれも良かったです。建物内でも場所が離れていたりして、日帰りで行った僕達はかなり大変でした。今度は泊まりで、もっとじっくり行ってみたいなと思っています。
オンネトー温泉足寄郡足寄町
オンネトーの
近く
無料露天
松山千春の出身地、足寄町にはオンネトーというきれいな湖があります。僕達はそのオンネトーを観に行こうということで吹上温泉からちょくで行き、ちょうど昼間に着きました。
オンネトーは結構な観光地で、その案内板に「オンネトー湯の滝」と書いてあるのを見て初めてその存在を知りました。「そりゃ入っとけでしょ」というわけで、さらに10分ほど歩いてその湯の滝に行ってみました。なんでも滝の上にある湯壷が暖かいということなのですが、その湯壷は学術的にも珍しいマンガン鉱の結晶があって、軽く立ち入り禁止でした。その代わりに、といった感じでその湯壷に向う途中に、きちんと岩で造られたきれいめな湯船がありました。
早速僕達はその場で服を脱ぎ捨て、いい感じで入ったのです。しかし、そのマンガン鉱を見るために結構な人がそばを通っていくのです。いつの間にか僕達はいい見せ物になっていました。おばさん集団は声をかけていってくれるのですが、小さい子供連れの家族カップルは僕達を見るや否や、いけないものでも見たかのようにすぐ引き返して帰ってしまうのです。別に悪いことをしているわけではないのですが、なんとも妙な罪悪感を感じました。
というわけで、ここは普通の温泉のつもりでいったらアウトです。けれどもその湯の滝は何とも口ではうまく言い表せない不思議な空間でした。観光で行くのをオススメします。
塩別つるつる温泉常呂郡留辺蕊町
500円
8:00~21:00
北見から札幌に帰る途中、国道39号線でたまたま「つるつる温泉」とかかれた看板を見つけ、ちょうど温泉に入りたかった気分だったので行ってみることにしました。
こういっちゃなんですが、その温泉名がめちゃくちゃチープな感じがして、「どうせあまり大したことないんだろ」ってなもんで、あまり期待していませんでした。
しかし、ここのお湯はすごい!!普通に体を洗ってお湯をかけますが、いつまでたってもなんかヌルヌルして泡がとれていないような感じがします。しかしそれこそが、この温泉の効能なのです。ほんとに「つるつる」になってるんです。大浴場のほうはまだできて5年ほどで、洗い場や露天風呂もとてもきれいで誰でも満足間違いなしです。この温泉名も入って納得でした。
今ではここを通る時には必ず寄っていく、お気に入りの温泉です。
川湯温泉
ホテルパークウェイ
川上郡弟子屈町
300円
7:00~20:00
この辺はいろいろな温泉があります。その中の一つにこのパークウェイがあるのですが、値段にびっくり。300円!!普通の銭湯より安いじゃないですか。最初はなんかの間違いだろって思ってたんですが、本当でした。
温泉は男女別の内風呂、露天が一つずつ、そして少し離れたところに大きな露天があります。男女別の更衣室もあって真中に大きな石が置いてありますが、ほぼ混浴でしょう。下の写真はその露天の写真です。すごく広いし、整備もされてるし気持ちよいです。
近くには摩周湖や屈斜路湖がありますが、その観光ついでに必ず寄っていきたい温泉の一つです。ここら辺は普通にエゾシカも見られます。くれぐれもシカを轢かないように注意しましょう。

大露天風呂にて
コタン温泉川上郡弟子屈町
屈斜路コタン
無料露天
屈斜路湖畔には沢山の無料露天風呂が存在します。その中で最もオススメはこのコタン温泉です。下の写真を見れば分かるのですが、申し訳程度に石が置いてあって一応男湯、女湯ということになっているらしいのですが、はっきり言って混浴の露天風呂です。しかし、目の前にはすぐ屈斜路湖がありロケーションは最高です。僕達は行った時は真冬で凍っていたのですが、すぐそこまで白鳥が来ていたので思わず湖に入って戯れてしまいました。すごくきれいな露天だし、見晴らしもいいし最高です。
また、近くには砂湯和琴温泉といった無料露天もあります。僕達はコタン温泉に行った後、和琴温泉にいってみました。コタン温泉よりも広くやはり景色は良かったのですが…。少し藻が多かったのはまあ良しとして、残念だったのは湯船の中でシャンプーやら石鹸やらを普通に使っている人がいたことです。おかげで湯には泡が沢山浮かんでせっかくの温泉も楽しめませんでした。やはりそういう最低限のマナーは守ってほしいと思います。

冬のコタン温泉。ロケーション最高。
岩尾別温泉
ホテル地の涯
斜里郡斜里町
岩尾別
無料露天
もある
ここに行ったのはちょうどゴールデンウィークのときでした。僕は知床は初めてだったのでもう、カムイワッカの滝に行くのが楽しみで楽しみで仕方ありませんでした。
そして知床五湖を軽く見た後、いよいよ行こうかとしたらなんとその先に行くゲートが閉まっているではないですか!!そこには「5月中旬まで閉鎖」とかかれた非情な看板が掲げてありました。あと1週間早ければ…。歩いて行くにも12キロ…。ちょっと時間的に無理だったので泣く泣く引き揚げ…。そんな帰り道、この岩尾別温泉を見かけたのでした。
ホテルのほうの露天は有料なのですが、駐車場のとなりにある露天の方は無料だったので、早速入りました。……いい。もうカムイワッカのことも忘れてただ温泉を楽しんでました。真昼間から僕達は入っていたのですが、ここも結構な人がそばを通り、ちょっとした見せ物になってました。たまたま通りかけたおじさんが僕達に向って「これでビールがあったらサイコーだな」なんて言ってきました。いや、ホントそのとーり。酒を持ってきてなかった僕達はその一言で思い出したように悔しがったのでした。やっぱ温泉に入りながらのビールは最高です。
とまあ、こんな感じだったのですが、とにかくカムイワッカには早くリベンジを果たしたいです。

すげー気持ちいい…。