さて、北大カレー部は実際どんな活動を行なってきたのか?
ここでは北大カレー部の半年間の活動内容、およびそこから得た教訓について
紹介していきます。




我々はこの活動趣旨のもと、半年間やってきたのでした…。


① 半年間、毎日カレーを作って食べる

       きわめて単純明快。そのまんまです。
最初は「好きなカレーが毎日食べられるなんてサイコーじゃん。」なんて
軽く思っていた我々は、しかし、後にそんなに甘くなかったことを存分に
思い知らされることになったのでした。

以下,半年間カレーを食いつづけた結果どうなったか…。

    Ⅰ:部員M、肝臓を壊し入院

     よくカレーは薬膳カレーなどといったメニューもあるように、
スパイスを摂取すると新陳代謝が活発になるので体に良いと言われています。

当然我々も誰1人としてそれを疑う余地無く、食えば食うほど
健康になる
と思って毎日毎晩カレーをばくばく食いつづけていました。

夜にカレーを作って喰い、その残りを翌朝に食うといった毎日でした。

部員M あれはそうした日々が2ヶ月を過ぎた頃でした。

カレー部員Mが急に体調の異常を訴えたのです。
すぐ病院に行って診てもらいました。

なんでも肝臓に異常が出たらしく、なんと肝臓を
検査してもらった結果、
何かの正常値が40~50のところを軽く2000オーバーしていました。

こうしてMは即入院となってしまったのでした。

一応肝炎ということらしいのですが、僕たちの間では
原因はカレーということで固く一致しています。

→結論(Ⅰ):「カレーの取りすぎは決して体に良くはない。」

大ヤラレのM像

    Ⅱ:「馬屋原病(仮名)」広まる!!

      こうして早くも、6月にカレー部が結成されてから
たった2ヶ月で1人の脱落者が出たにもかかわらず、それでも
毎日カレーを作っては食いつづけるという日々を過ごしていました。

カレー部部長 特に当時のカレー部部長だった馬屋原くんはそんな中、
部長という自覚からなのか1人気を吐いて、
メチャクチャ気合いを入れたカレーを作っていました。

これは9月も終わりに近づいた頃でした。

以前あれほど頑張ってカレーを作っていた馬屋原くんが
なんだか元気がありません。

いつもダルイダルイ言いながら、ほとんど寝てるか、
ちょっと起きてはゲームしかやらないという
すっかりダメ人間になってしまいました。

あごなし あの以前の勇姿はどことやら、です。
そしてついに風邪をひいてダウンしてしまったのです。

そしてそれからというもの、他のカレー部員も
次々とダルイとか言って寝込んでしまいました。

どうやら、カレーしか食わなかった我々の免疫力
いつの間にか、異常なまでに落ち込んでしまっていたのでした。


こうして一ヶ月ほどは、部員全員がスランプ状態に陥ったのでした。

後に僕たちの間では、カレーの食い過ぎによって
免疫力が低下する
ことを、その症状が最も顕著に表れた
部長の名をとって「馬屋原病(仮名)と名づけたのでした。

しかし、その間もカレーを食いつづけたことは言うまでもありません。

→結論(Ⅱ):「だからカレーの取りすぎは絶対体に良くないって!!」

ダメ人間の図

    Ⅲ:こうしてるうちに…

      基本的に、カレーはその日の当番が全員分を大鍋で作ります。

やはり、作るからにはみんなに「お前の作ったカレー、美味いよ」といって
もらいたいと思うのが世の常なわけで、自然と気合いが入るし、
自ずと「どうしたらもっと美味くなるんだろう」と考えるようになります。

というわけで、他人の味の評価というのはかなり気になります。

その評価も最初のうちは、せいぜい「ちょっと今日のカレーは薄いかな」とか、
辛さに弱い部員が「今日のカレーはちょっと辛いよー」とかいう位の
かわいいレベルでした。

しかし、さすがに毎日カレーを口にしていると味が分かってくるのか、
気づいたときには「このスープのダシなによ?」とか
「おまえ、ターメリック入れ過ぎ」とか
「ちょっとカルダモンが強すぎるっしょ!」
(スパイス部屋を参照してください…)
とか、まるで普通の人にはわけ分からないようなことを
口走っている自分の姿がありました。

…まあ、ともかく北大カレー部としては6ヶ月間、
カレーを作り食い続けたことで多少の実力はついたようです。

     →結論(Ⅲ):「下手なカレーはほんとにまずい
                    =カレールーは偉大である。」

D吾郎「油ガッツリ、味濃いめ」  →ほんとに下手なカレーを作るくらいだったら、
  ジャ○カレーこく○ろカレーとかの方が全然うまいっス。
  はっきり言って、カレールーは素晴らしい大発明です。

  カレー部内にも不評を買いつづけたD吾郎というもの
  がいました。

  彼は「Curry is oil. Oil is best!」という意味不明な哲学をもち、
  彼の作るカレーは必ず表面1~2cmもの油が浮いていて
  湯気が出ませんでした。

  そのカレーは、いつも翌日までガッツリ残っていました…。

     →結論(Ⅲ'):「辛さは耐性で強くなる。」
 →これは僕が実際にそうでした。僕も最初はものすごく甘党で、
  ちょっと辛いだけでヒーヒーいってたのですが、毎日食っているうちに
  今ではどこのカレー屋に行っても一番辛いのを食うほどになりました。

  はっきり言って、カレーは辛い方が美味いです!!
  (といっても、その辛さの質にもよるのだけれど…。)

…とまあ、カレー部生活の半年間はホントやられっぱなしでした。

Ⅰ~Ⅲによる最終結論「……けど、そのなんつーかやっぱ俺…カレー……押忍!!」

やっぱり今でもやめられません。
カレーなしの人生は考えられません。


② 北大カレー部の学内進出

 
     僕たちは寮生だけでなく、一般の学生にもカレー部に
入ってもらおう
と募集していました。

学内アピールするにはまず形から。ということで、
僕達はカレー部ジャージを作成することにしました。

ジャージの色はもちろん黄色!スポーツ店に行っても、
まずこの色は人気がないらしく、あまり在庫がないのを
「この色じゃないとダメなんです!!」と無理言ってなんとかget。
そして図案作成・プリントも自分達でやって、
なかなかのものができました(表紙の図案です)。

当初はそのジャージを着て声だし構内ランニングなどを考えていたのですが、
結局数回の学内ゲリラ販売くらいしかできませんでした。

けど、美味しいといってくれた人やマネージャーになって
くれた人もいて、とても感謝してします。

以下、その他の主な活動の様子です。

   写真:カレー部合宿、恵迪寮祭の様子
函館の浜辺千本ダッシュ
まずは体力作り

反省は怠らない
酒を飲みながらの反省会

恵迪寮祭にて
作ったカレーは大好評!!


③ 美味しいカレー屋の開拓・および研究

 
     僕達は半年の間、カレーを作って喰い続けてきました。

主にほぼ毎晩カレーを作り、翌朝はそのカレーの残りを、
そして平日の昼食は大学の学食などで各々の自覚に任せていました
(みんながカレー以外のものを食っていたのは言うまでもありません…)

しかし、休日の昼などに、部屋員みんなで行く外食は必ず、絶対にカレー屋でした。

と、いうわけで結構いろいろなお店のカレーをご馳走になりました。
僕達が行った店はカレー部食べ歩きのほうで紹介したいと思います。
ただ、行きつけの店にはホントに通ったので、お店の人と顔なじみに
なっていろいろごっつぁんになりました。

 また、「どのようにしたらこの店のカレーに近づくのだろう」と
試行錯誤しながら毎日のカレーを作っていたのですが、そりゃカレー屋
を開いている皆さんのカレーにかける情熱・魂はものすごいわけで
(店の人にとってはそんな簡単にこの味を出せてたまるかという気持ちでしょう)、
理想には遠く及びませんでした。

ただ、半年間カレーを作り続けたことでいくつか学んだことは
オリジナルレシピのほうで紹介したいと思います。

 現在、僕は一人暮らしなので、なかなかカレーを作る機会はないの
ですが、おいしいカレー屋の開拓だけは今後とも地道に続けていくつもりです。