キューバに行ってきました

今年の8月末〜9月頭にキューバに行ってきました。
結構ハードだったので楽しい旅という感じではありませんでしたが、飲食業的には色々と非常に興味深い事の連続で勉強になりました。
なかでもフルーツの旨さ、フルーツを素材として使った料理や調味料としてのフルーツの使い方など他の国で体験したことがない初めてのものが多くてすごくためになりました。またあんな厳しい社会主義国でも料理店は結構元気に営業してて勇気をもらえました。

誰かのためになればと思いまたガイドブックに書いてないことを中心に、キューバ旅行を考えている方向けにとりとめなくつらつらと書きなぐってみます。旅行中時差で寝れない空き時間に書いてたらめちゃくちゃ長くなりました注意。

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●多分今のキューバは近々壊れる
これが今回キューバを旅先に選んだ最大の理由。国交断絶してたアメリカと去年から仲直りしたので今年の秋からデルタやらユナイテッドの直行便が一日何十便も飛んでくるらしい。
今回旅をした印象では首都&観光地ともに今のレベル(2016年夏の雨季でローシーズン)でさえ宿&バスともキャパ満杯に近い印象。アメリカ人が本格的に来始めると確実にわやくちゃになるかと。
車を始めとした現代の新しいモノも大量に入ってくるだろうし、キューバの国の体制も見た感じ先行き不安。
興味があるならお早めに。

●面白ポイント
・キューバでなければ見れないものがたくさんある。
筆頭はかなりきつい社会主義計画経済。基礎食品等の人民価格は無理に抑えてあって激安。しかしモノ一般&外人用&贅沢品は超高値。政府からの給料だけじゃ生活無理なので杖つくようなおじいちゃんまでみんな副業というか現金稼ぎしてる。ハバナやトリニダーの街は資本の毒が社会全体に十分回ってむしろ拝金主義に傾き始めてる感じ。旅行するならお早めに。
・モノや店、建物が古い。特に自動車は1955年産以降の新しい車体の取引を長い期間禁止していたらしく、化石みたいな車がバンバン走ってる。たまに車体を強引に継ぎはぎするような魔改造を施された車もいる。自動車界のジュラシックパーク。

・店も面白い。特に人民用「スーパーマーケット」。1950年代以前の客の空間と店員&モノ空間を完全分離したスタイル。ガラスケースに入ったものや店員の後ろの棚の物を店員に声かけて買う。当然品数少ない。昔ソ連とかの映像で見た感じにすごく似てる。


・果物うまい。当たりの季節だったのか、日本じゃ検疫&輸送の問題で絶対食べられない完熟果物の宝庫。マンゴー各種、グァバ、アボガド、パパイヤ、釈迦頭の亜種みたいなの。値段も安く各種1個1〜10モネダ=4〜40円。安いからかフルーツジュースはどこの宿も自分で絞ってる。
料理の素材&調味にもフルーツ多用。すごく美味しいかつ日本じゃ再現できなそうな物がいっぱい。一人15クック〜くらいの少し高めのレストランで食事すると必ずこれは、という発見があった。勉強になります。
・流しの楽団めっちゃ多い。オールドハバナのレストラン各所で昼から夜12時まで入れ代わり立ち代わりでずっとどんしゃかやってる。大体ボーカルクラリネットコントラバスギタードラムの5人編成くらい。チップ1クックくらい?で喜んでくれる。

●雨季の雨
・今回8月末〜9月頭の1週間でしたが毎日雨に降られた。でも一日中じゃなくて20分〜2時間くらい降ってやんでたまにスコールが来てまた晴れて、みたいな感じ。折り畳み傘持ち込み必要。現地の傘はバカでかくて持ち運び大変。傘自体そもそもどこで売ってるかわからなかった。ハリケーンさえ来なければ観光にはそれほど問題ではないかな。

●ガイドブック
街でほとんどネットは使えないので本必須。
・歩き方 使えない。論外。写真が多いのはいいですね
・ロンプラ 英語。政府に遠慮してるのかキューバ版だけ異常に情報の網羅性が劣る。バカ高い外人用のレストラン&交通(適法情報?)ばっかり載せてる。しかも交通情報等が街のページと最後の全般旅行情報ページに小出しに分散して書いてあってわかりにくいが他にいい本はないみたい。

●旅費
・かなり高い。国の制度として外人には全力でぼってくるし、観光客多すぎで悪い意味で人がすれてる。パッカー殺し。
よく訓練された歴戦のパッカーが時間と根気とスペイン語と体力をじっくりかければ宿以外激安になると思う。宿以外で一日3ドル以下も可能か。でもその4つのうちどれか一つでも欠ける一般の旅行者は日本を安ホテルで旅行するのと同じくらいの費用がかかると思ったほうがいい。モノやサービスのレベルに比べて値段がマジ高かった。。

●現地でのインターネット
・旅行者用プリペイドデータSIMはない。ドコモ、au、ソフトバンクはローミングサービスあり。が海外データ定額圏外で全て従量制。1KBで1.6円=1GBで168万円。端末でモバイルデータローミングの設定オフにしないと死ねる。
・街中の公園(ハバナ街中で10ヶ所〜、トリニダーで3ヶ所程度)でWi-Fiスポットあり。たまにスポット近くで手数料1クックくらい載せてプリペイドカード転売して小遣い稼いでる兄ちゃんがいた。旅行中にカード買うのに30分〜待つことに比べたらリーズナブル。
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・歩きながらネットが使えないので方向音痴さんにはオフラインマップアプリmaps.meが便利。結構街の有用情報がくわしく載ってる。これとgpsの掴みの早い携帯があると現在位置がわかって便利。音声ローミングさせてa-gps有効にすると掴みが少し早い?
・グーグルマップはオフライン用データがダウンロードできないので使えない。
・トリップアドバイザーはオフラインではハバナしかない&情報範囲狭い。でもレストランホテルのレビューは役立つ。お守り程度に。
・現地では使いたいタイミングでネットが使えない。現地情報はできるだけ日本でめぼしいウェブサイト、ブログを端末に一括ダウンロードしとくと便利。僕はサイト内で階層リンクを自動で辿ってくれるゼロパケットブラウザ(Android)を使いました。

●2重通貨の呼び方、見分け方
・cuc クックで通じる。 せーうーせー、コンバーチブル、ペソとも言う。お札に「peso convertible」の文字と人の全身像&建物とか生活の絵が書いてある
・cup  モネダで通じる。もねだなしおなる、ペソとも言う。お札に革命で名を上げた人の顔がアップで書いてある
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●都市間交通 
・外人が乗れる長距離バスはviazul,connectaboのふたつ。コネクターボは長い待ち列のツアー会社で予約しなきゃならない。
・都市間移動は早朝発や夜行等いい時間のバスがなく本数も少ない=昼間の時間を移動に取られてしまう。飛行機も遅延欠航当たり前だそう。事前の旅程組み立て必須。
・ビアズールのバスも席が結構埋まってた。当日その場だと満席で断られて困ってた白人が結構いた。バスやツアーの予約も列がすごい。つらい。
・人民が乗ってる激安長距離バスは外人断られる。しかしトラックの荷台を強引に客席にした近郊都市間バス?は外人でも乗れるそう。激安だが乗り心地最悪レベルでめっちゃつらいらしい
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・長距離乗合タクシーもあるらしい。collectivoタクシー。ビアズールと同じくらいの値段らしいが街のどこにいるのかわからなかった。ハバナだと中華街の南側の駐車場か?

●街中交通
・タクシー(黄色い車体やら化石車体やら色々)は外人とみると初乗り5クック、3キロとかでも10クックと言ってくる。少し遠い(15キロ〜)と1キロ1クックくらい。高い。しょうがないが気分が悪い。2キロくらいなら3クックでも行ってくれるときも。とりあえず一回くらいは値切る方がいい。案外安くしてくれる。
・市内バスはかなりあるが現地で路線の情報を見つけられなかった。。激安らしい
・近距離外人用のココタクシーというのもふっかけてくる。すぐ近くでも言い値10クック、交渉後5クック〜
・マキナ(maquina、機械という意味)という乗り合いタクシー。化石車体使用。ネプチューノとかの決まった通りを流しながら客を乗り降りさせてる。外人載せるのは違法らしい?でもたまに声かけてくれる
・ジジタクシー(自転車リクシャ)も多い。外人はふっかけられる。〜1キロくらいの近距離のみ。
・馬車 ハバナだと観光用だがほんの少し田舎に離れると完全に実用。というか主力の扱い。プラヤルデルエステでは幹線道路の乗合バス代わりになってた。
・観光用オールドぴかぴかオープンカー 中心部のホテルあたりから乗るとめちゃくちゃ高そう。1時間貸し切りで30クック〜?。たまにプラザビエーハの海岸沿いとかモロ要塞にもいた。モロ要塞からだと彼らにとって空荷の帰りを避けるためか値切ったら旧市街まで8クックで乗っけてくれた。

●食
・街のお店で買うパン、野菜、果物、コーヒーは激安人民価格。モネダ払い。果物一個1モネダ〜、エスプレッソ一杯1モネダ〜(4円〜)。クックではない。間違えてクックで払うと知らんぷりしてお釣り返してくれない
・水は外人しか買わないから高い。外人エリアで買うとたいてい1.5Lで2クック=200円〜。あほか。扱ってるところは少ないが地元エリアのソーダ屋か酒タバコ屋で買うと1〜1.5クック。
ハバナのガリアーノ通りのflogarという大きな店の向かいのソーダ屋が1.5Lで1クック、ガリアーノとネプチューノの交差点あたりの酒屋?が1.5Lで0.7クックと安かった。
・レストランはピンキリ。
普通の人民レストランは確実に大体かなり不味い。ピザとバーガーとコングリ(豆ご飯)ばっかりで特に楽しくない。
しかし5年前に解禁されたという個人営業レストラン(パラドール)が結構増えていて美味しいとこがいくつかあった。宿の人に聞くと大体評判のとこ教えてくれる。金持ちキューバ人が押し寄せてる店もあった。ロンプラにのってる店でいいとこもあった。フルーツを使った料理は必見。調味料としても多用してる。
・エビ安い 外人価格であってもランゴスタ(大海老、ロブスターみたいなの)は国際価格に比べたら激安。付け合せ付きで一匹グリル10クック〜。でかい。うまい。

●宿
・カサパティキュラーはだいたいどこも1〜4部屋程度の規模。なので評判のとこは早い時期から予約で埋まってる。二ヶ月前の予約が必要?ハバナ旧市街の名もないカサも飛び込みだと空きを見つけづらかった。
・エアコンうるさい。評価の高いカサパティキュラーでもエアコンは室外機と内機が一体型が多い。室内にモロに騒音が来る。絶対耳栓もってった方がいい。
・一泊100クック~のホテルでも水回り等設備が貧弱。朝食もカサと大差なし。よさ気なカサの方がコスパいい

●ばらまき土産?そんなものはない
・キューバは工場生産のお菓子等は非常に貧弱。そもそもないと思ったほうがいいレベル。街中のお店、スーパー、「ハバナの伊勢丹」プラザカルロスⅢにもほぼない。カルロスⅢにないことはないがトリュフチョコ5個1000円とか輸入物のアメ100g1000円とか、キットカットが500g2500円とか。
・チョコレートミュージアムで箱チョコ売ってた。10個入で2クック~。宿に冷蔵庫があるなら買ってもいいかも。
・空港の土産屋はほんの少しまし。街で見かけなかったコーヒー豆とかもあった。でも街より高い。帽子が3→5クック、蜂蜜が1.5→5クックになってた。酒、タバコは免税エリアでも街なかでも値段一緒。
・空港の免税店でビール瓶買ったがレシートくれなかった。くれなかったせいでカナダのトランジットで没収された。。トロントの空港では水ペット1L5ドルとかちっこいシリアルバー一本3ドルとかとかなりふっかけてくるしエアカナダの機内食まずいし夜食にカップラーメンばらまいて機内に匂いが立ち込めるしで今回カナダの印象が悪くなった。。

●その他おすすめ
・プラヤルデルエステ Guanabo
ハバナっ子のビーチ。ハバナから20キロ。札幌に対する銭函、小樽のイメージ。
バス(400番、中央鉄道駅近くから発車?)かタクシーで。タクシーなら片道20クック。ガイドブックにはツーリスト用T3バスでも行けそうな記述があるがGuanaboの現地人ビーチ三キロ手前の高級ホテル止まりなのでいまいちか。距離と手間、お金を考えたらタクシーがリーズナブルで便利かなと思います。
日曜にGuanaboの街のビーチに行ったら現地の人で大盛況。老若男女、人種も関係無し、みんな海に入りながらビール飲んだりバレーしたりで超楽しそう。ヨーロピアンが皆無なのもいい。
ビーチパラソルは数が少ないらしく朝10時の時点で断られた。
飲み物とか飯の売店とか、海の家的なものはない。すぐ近くの幹線道路沿いの店で買ってく。家族連ればっかりで治安良さそうだったけど荷物は最小限で。水着着てパスポートはコピーだけ持ってきましょう。
ビーチのシーズンは5〜9月だそう。
ビーチ近くの宿も結構数があって空きがすぐ見つかりました。

・ハバナ現地人繁華街
オビスポ通りが外人用歩行者天国ならその少し西のサンラファエル通りが地元用歩行者天国。カピトリオのワンブロック北を東西に伸びてる。スーパーや雑貨屋さんなど店は多いが売ってるものは。。まあキューバなので。。。計画経済は厳しい。しかし人は多いので単純に楽しい。
・ガリアーノ通りも人多い。ガリアーノとネプチューノの交差点辺りに靴屋専門小売集積所みたいなとこもあった。革製の女物&男物のサンダルが8クック〜。