カレー屋になる踏ん切りをつけてくれた本

明日はエイプリルフールですか。また変なニュースとか出てくるんですかね。ちょっと飽きました。なのでたまには真面目な話を。
最近うちのホームページに「カレー屋 独立」とか「カレー屋 開業」みたいなキーワードで飛び込んでくる人が多くなりました。それに関連してそういえば昔店においていたあの本、店の誰かに貸したままそのまま戻ってきてないなあとふと思い出しまして、買い直して店に置いています。

脚本家で朝青龍が嫌いなうるさいおばちゃんという印象の内館牧子さんの作。
サラリーマン辞めて自分で店を開く、というのは正直あまり勝ち目のない無謀な戦いだとクソ馬鹿な僕でもわかっていたのですが、それでもやっぱり飛んでみようと僕に人生を変える踏ん切りをつけてくれた本です。

内容は会社・店舗経営とかフリーランスとかプロスポーツみたいな独立した不安定極まりない職業についた人、またつきたかったけどやっぱりつかないと決めた人それぞれの心情の移ろいをかなりの取材量で綴ったルポです。独立のための本というのは世の中にあふれていますが、これには独立に至るまでの心情の揺れ、精神的な要素、心意気、障害という内面についていろんな人の場合が語られています。このテーマに絞った本を僕は他に知りません。

一番大きく心に残ってるのは内館さん本人が述べていた「やってダメだったら道端で野垂れ死にすればいい。国が焼いてくれる。」という短い言葉。ご本人は13年間の会社員生活のあと脚本家として独立なさったのですが、何年もの間人生どうするか、私の本職はなんなんだ、そして独立するかどうかという逡巡の末にふとこれを思いついたことで気持ちが落ち着いて足を前に出せたそうです。
 これを読んで、最悪まあそんなもんだという諦めみたいな客観的な諦観と、絶体絶命火事場のクソ力、後ろは断崖絶壁もう突っ走るしかないみたいな無理矢理に前向きな姿勢をもらえました。その他にも才能の定義の話、活動に見切りをつける話、逃げ傷の話。「夢という言葉は淡すぎる」という話。内容盛りだくさん過ぎてとてもじゃないが書ききれません。駅前の本屋でたまたま平積みされてたこの本を手にとってほんとによかった。

お店開きたい、起業したい、フリーランスに飛び込んでいきたいけど先行き不安で揺れている人にはこの本を一度ぜひ読んでもらいたいです。飛ぶ時にあると役立つ「野垂れ死にする覚悟」とか「見切り」を作る一助になるかと思います。

ああ、それにしても真面目な話を書くと文章がつまらなくなるなあ。すいません
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